よくある質問

肛門の治療について

どんな手術でも

どのような手術でも日帰りで出来るわけではありません。
当院では、外痔核、内痔核、慢性裂肛、肛門周囲膿瘍の切開、浅い痔瘻に関しては日帰り手術をしていますが、深い痔瘻、直腸脱に関しては基本的には入院施設のある医療機関に紹介しています。


A生理中でも診察出来ますか?

本人が嫌でなければこちらは構いません。
どうしても嫌な場合は、お話を聞いて「推測で」お薬を処方する事も可能ですが、
やはり診察した方が確実に診断出来ます。


A生理中でも診察出来ますか?

妊娠中は使える飲み薬に制限はありますが、外用薬は問題なく使えます。
授乳中は飲み薬の成分がお乳にごく少量分泌されますが、特に問題となるような症状は起こりません。

ただし、ジオン注射療法は妊娠中・授乳中は出来ません。


A生理中でも診察出来ますか?

心臓病や脳梗塞の予防に上記の薬を飲んでいる方が最近増えています。
一定期間薬を止めても大丈夫なら、止めた方が出血の危険は少なくなりますが、
病気の状態によっては止められない場合もあります。

これらの薬を飲みながらの手術も、方法を工夫すれば大丈夫です。


A生理中でも診察出来ますか?

「私、手術しないとダメなんです!」とインターネット等で調べて自己判断で電話をかけてこられる方が時々おられますが、大部分の痔は薬だけで症状が軽快します。
もちろん薬は万能ではありませんが、自分で直接見えない部分だけに「思い込み」が多々あり、
実際診察してみると本人の診断とは全く違っている事もあります。
手術が必要かどうかの判断は、診察してからさせてもらっています。

手術は基本的には予約制ですが、
抗生物質が効かないぐらい悪化した肛門周囲膿瘍や、
激痛があったり、出血が止まらない痔核の場合は当日手術する事もあります。


A生理中でも診察出来ますか?

痔核に関しては、本人が困っている症状があれば治療の対象になりますが(痔核の存在が心配、という場合も含みます)、現在何も困っていなければ放置しても問題ありません。
将来症状が出るかどうかは分かりませんが、症状が出てから治療を開始すれば良いと思います。


A生理中でも診察出来ますか?

当院では肛門の診察時にシムス位といって、体の左側を下にして壁に向いて寝て、
衣服をずらして肛門が見える状態にしてもらって診察しています。

診察は、まず肛門周囲を見て、肛門内に人差し指を入れて触診(肛門指診)してから、筒状の肛門内をのぞく器具を入れて肛門の中を観察します(肛門鏡検査)。


A生理中でも診察出来ますか?

当院の患者さんは9割以上が肛門科の方です。
3人に1人は痔があると言われていますので、ごくありふれた病気です。


A生理中でも診察出来ますか?

外痔核や肛門周囲膿瘍のように外側を診ただけで分かる場合は、無理に中は診ません。

中が痛い場合は本人のお話から「推測で」治療を開始するか、局所麻酔で痛みを取って中を診るか、
その時の状態によって判断しています。


A生理中でも診察出来ますか?

薬局の薬剤師さんは診察が出来ませんので、本人の訴えを信じて薬を販売します。
「思い込み」の為に無駄な薬代を使っている場合もあります。

まずは正しい診断をしないと正しい治療方針が立てられません。

痔核の治療に関しては、局所の治療+排便コントロールが基本になります。

痔核の進行具合で薬で治る確率は変わってきます。
3か月程度真面目に治療しても症状が改善しない場合は、長期間同じ治療を続けても、
治る可能性はあまりありませんので、次の治療(手術か注射療法)をお勧めする場合が多いです。