痔の治療
大部分の痔は薬で軽快します。
痔になった=すぐ手術、ではありません。
しかし、薬で軽快しない痔核や裂肛、浅い痔瘻の場合は、外来手術をする事もあります。
手術を受けるかどうかはあくまで本人の希望が最優先されますし、
入院を必要とする手術の方が良い場合も有りますので、
診察時に相談させて頂きます。
外痔核の手術
外痔核は薬で軽快させる事が可能ですが、
痛みが激しい場合や、(自分の親指の先より)大きい場合、
同じ所に繰り返す場合は局所麻酔下に切除、又は結紮します。
内痔核の手術
薬(飲み薬と軟膏)を真面目に約3か月使っても自覚症状が軽快しなければ
おそらく3年使っても30年使っても次第に悪くなる可能性が高いです。
その場合は手術か、ジオン注射による硬化療法をしています。
手術と硬化療法はそれぞれ長所と短所があります。
手術は確実ですが、手術後傷が出来ますので、傷が治る約1か月間は
出血や疼痛が持続します。
ジオン注射による硬化療法は、傷が出来ない分手術と比較すると
疼痛は少ないですが、薬の化学反応で痔核を小さくする為、効果に個人差があります。
ジオン注射についてはこちらから
裂肛の治療
肛門が狭くなっている慢性的な裂肛は薬だけでは治らない場合があります。
しばらく薬で治療して、改善しない場合は
局所麻酔下に肛門括約筋を指で広げる「用手的肛門拡張術」や
一部切開する「外側皮下内括約筋切断術」等を施術します。
痔瘻の手術
痔瘻の場所、深さによって、瘻管を切り開く「開放術式」、瘻管にゴム紐を通して
日にちをかけて切断していく「シートン法」で手術をしております。
肛門ポリープの手術
小さい場合はレーザーで切除、大きい場合は根元を糸で縛って切除します。
ほとんどの場合翌日から入浴可能です。